導入事例
2022/06/29
【導入事例:GarageBank社様】月間60時間かけていた督促業務がゼロに!債権管理・督促回収を一気通貫で実現。
2022年06月時点で累計DL数が16,500を超えたスマートフォンアプリ「CASHARi」を提供する「ガレージバンク株式会社」は、債権管理・督促のオペレーションの立ち上げ・効率化を目的にLectoシステムを導入しました。その結果、人力で60時間かけていた督促業務はほぼゼロになるまで削減。ユーザー数の増加にも少人数体制で対応できる環境を実現しました。同社がLectoシステムを導入した経緯や、導入効果などについて、Co-Founder / CEO 山本様、債権管理・督促担当の井端様にお伺いしました。

会社・事業について
ガレージバンク様の事業について教えてください。
山本様)弊社は、個人向けのセール&リースバック事業を行なっている会社です。
あまり馴染みはないかと思いますが、お客様がお持ちのモノをアプリを通じて弊社が買い取り、モノをお客様にリースバックすることで、ユーザはモノを手放さずに資金を調達できるサービスとなります。
これにより、通常の借入とは違い、機動的に多くの方にモノの価値に通じた資金提供が出来るという形でビジネスを展開しております。


御社で扱うアイテムはどのようなモノが多いのでしょうか?
山本様)電子機器が全体の8~9割ですね。iPhoneやMacBook、ラップトップ、ゲーム機などが多いです。
今お使いのユーザー数はどれくらいになりましたか?
山本様)最新(2022.06現在)ですと、アプリのダウンロード数が16,500を超えました。
あまり広告に投資せずにご利用数が増えてきておりますので、潜在的なニーズは非常に高いものだと感じております。

Lectoシステム導入前の状況
ガレージバンク様とLectoはどのように関係が生まれたのでしょうか?
山本様)Lectoさんが創業する以前から、芹沢さん(Lecto株式会社 取締役COO)とはお知り合いでした。その際には仕事上のご縁はなかったのですが、イーストベンチャーズの金子さんより事業シナジーを狙えるのではないかとご紹介いただいたのがLectoさんで、お会いしてみたら芹沢さんだったと。それが2021年の春でしたね。

面識があった中、改めて仕事上でお付き合いが生まれていったのですね。2021年の春頃はどのような取り組みをしていたのでしょうか?
山本様)芹沢さんと共に債権管理のオペレーション設計から始めました。まだLectoさんもSaaSでのサービス提供前でしたが、我々としては小口の債権回収という知見は薄かったので、Lectoさんが目指す債権管理・督促回収の世界観と合致するような、オペレーションのあるべき姿を芹沢さんと一緒に設計させていただきましたね。
Lectoシステム導入前の業務を回している中でどこに課題がありましたか?
山本様)ビジネスもまだ手探り、督促回収もプロというわけじゃなく手探り、課題はたくさんありました。本質的に督促はビジネスの肝ではないのに、一方で督促に業務の多くを割いていました。疎かにしていると事業の継続性を示すことも出来なくなるという現実があり、肝となる本来の業務に時間を割きたいのに、そうじゃないところに時間を割いてしまっているというギャップが、とてももどかしく、課題でしたね。
手動で行なっていた業務もあったかと思いますが、どのあたりがよりリソース使っておりましたか?
山本様)いや全部ですよ・・・。架電もだし、メールもGoogleのGAS(*)を経由していたり、、完成形を想像できればシステム構築も簡単なんですが、完成形がわからないのでシステム構築の費用やリソースも割けないままで。書面による督促も手作業でやっていました。
(*)GAS:Google Apps Script。Googleが提供するプログラミング言語で、簡易なプログラムを記述し実行することで、複雑な処理の自動化が行えます。
課題に対して、ノウハウも不足している中でなるべくリソースを使わずに業務構築できるソリューションが必要だったということですね。
Lectoシステム導入フェーズ
Lectoシステムのご導入でどのような課題を解決しようとしていましたか?
山本様)ノンコア業務であるのに、事業継続としては重要。要件定義や開発に至るプロセスも自分達でやりたくないし知見もない、、、ということで餅は餅屋という形で債権管理・督促回収に関する業務構築を一括でお願いしたいと考えておりました。
Lectoシステムのどのような点を評価されたのでしょうか?
山本様)御社が目指す世界観に非常に魅力に感じていました。Lectoシステムに債権データを連携することで、債権管理〜督促などの業務から手離れできるという点がすごく魅力に感じています。
また、費用面については安くはないな、とも思っておりますが、一方で人的リソースはそこに割くべきなのか、また中長期目線で何も手当をしなかった時の貸倒金額と比べた費用対効果を考慮して、導入を決めました。
世界観に共感いただけるのは大変嬉しいです!我々Lectoとしては、督促チャネルの拡大や、回収・消込などカバーできる領域も増やすことで、皆様がよりコア業務に向き合える環境を作って行きたいです。
導入はどのような体制で進められましたか?
山本様)最初の部分でいくと、人数もいなかったので創業者の山本と磯田で対応していました。Lectoシステムにデータ連携するための、社内でのデータ整理は時間をかけて丁寧に行いました。データ設計のアドバイスもいただくことで、本来あるべき債権管理に持っていくために必要な準備ができましたし、ノウハウとして蓄積出来たのことも非常に良かったです。
導入時や運用中の弊社サポートスタッフの対応はいかがでしたか?
山本様)控えめに言って手厚いサポートをいただいてるので最高ですよ。我々の業務・システム環境も深く理解していただいているし、そもそものノウハウも高く、適切なアドバイスをいただいているなと感じております。
自社内でも様々な企業さんとSlackで繋がっておりますが、一番コミュニケーションを取らせていただいていると思います。
Lectoシステム導入後の効果・変化
導入から6ヶ月を経過しましたが、現状で感じられている効果や変化について教えてください。
山本様)まず、督促業務が安定的に回るようになったのが非常に大きいですね。
属人的に業務を回していたので、システム起点で整理されたのは本当によかったです。
元々の目的であった省力化・効率化も体感としては十分感じています。一方で回収率については一概に評価しにくい所はありますが、督促業務がLectoを使うことで止まらず行われ続けるからこそ、一定の回収率に繋がっているものだと感じております。
井端様は実担当として債権管理やお客様とのコミュニケーションに向き合われておられますが、Lectoシステムをどう評価してますか?
井端様)私は督促業務も含めたお客様対応を行なっているのですが、業務が属人化していた状況には課題を感じていました。自分が不在の時に他のメンバーでは対応できないことが起きると困るな〜と思っていたところですが、IVRを始め、システムによる標準化ができたことはとても感動しました。手作業で延滞ユーザリストをスプレッドシートに書き出して、そのリストを見て架電し・・・ということをやっていたのですが、もっと効率的なやり方にできないかとずっと思っていました。
Lectoシステムを導入して、本当に業務の負荷が軽減されたと感じています。
また、フォロー面についてもSlackを開設していただいているので、使い方に関する相談もいつでも気軽に行えたため、大変やりやすかったです。

導入後の効果について、どれぐらいの時間削減に繋がりましたか?不要になった業務などについて教えてください。
井端様)シフトの人数にもよりますが、架電だけでも1日大体30分〜1時間ぐらい使っていましたが、それがほぼ0ですね。メールも同じように1日1時間ぐらい使っておりまして、それも0になりました。
両者合わせて月間で60時間前後は削減できた計算になります。そこにプラスして、これまで自社では対応していなかったSMSでの督促を追加できているので、だいぶ業務改善に繋がっているなと思います。
山本様)延滞されたお客様へのご連絡も、設定した督促プランに従って意図した頻度、タイミングで正確にご連絡できるため、リスト抽出や、請求金額など機微な情報のダブルチェック時間の削減も、業務改善されたことを実感しています。
最も高く評価されている機能をお聞かせください。
山本様)Lectoシステムは債権管理のプラットフォーム
として作られていることが最大のメリットだと思っています。自動督促など自社でやろうと思えば出来なくはないが、開発コストや期間を考えるとハードルは高い。Lectoシステムにデータを渡すだけで債権が適切に管理でき、それぞれのチャネルに分かれて督促が自動で開始されていくというのが良いですね。
今後の期待・展望
今後、どのような業務にLectoシステムを活用したいとお考えですか?
山本様)弁護士との連携や、オフバランス領域での機能など、プラットフォームが持つ無限の可能性があると思っているので、今後の機能拡充は大変期待しております。
Lectoシステムを勧めるとしたら、どんな企業がマッチしそうでしょう か?
山本様)1つ目はフィンテック関連の新規事業で、督促業務ってノンコアだよねという企業さんは強くマッチすると思いますね。
2つ目はToC領域のサブスクリプションサービス運営企業。サブスク系のサービスではユーザー登録や決済時に与信を取るかと思いますが、Lectoシステムは与信で回避しきれなかった貸倒リスクを低減させる目的で使えるサービスだと思っております。
最後に、御社の今後の展望についてお聞かせください。
山本様)サービスとしてはまだまだニッチなものだと思っておりますので、世の中に対してサービス認知を広げていく・コアなファンを獲得していくというのがここ1、2年は重要になってくるのかなと思っております。
認知いただけた後は、メルカリさんのように生活様式に溶け込んでサービス利用してもらい、最終的には世界的に認知してもらえるように、今後はサービス展開を目指しております。
ガレージバンクのみなさま、ありがとうございました!
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